軽自動車の中でも、広い室内空間と乗り降りのしやすさを重視する人から人気を集めているスバルの「シフォン」。コンパクトなボディでありながら、後席へのアクセスがしやすく、日常の買い物から家族での移動まで幅広く対応できるのが魅力です。
そんなシフォンに、2026年9月10日、新たな一部改良が実施されました。
今回の変更は、外観を大きく変えるものではありません。しかし、安全運転をサポートする機能を中心にアップデートが行われ、さらに一部グレードではデザインや装備にも手が加えられています。
シフォンの大きな特徴のひとつが、後席両側に備えられたスライドドアです。狭い駐車場やショッピングモールなどでもドアを大きく開けやすく、子どもの乗り降りや荷物の積み下ろしにも便利です。
さらに助手席側のドアと後席ドアの間に柱を設けない「ミラクルオープンドア」によって、一般的な軽自動車とは異なる大きな開口部を実現しています。
この構造によって、後席へのアクセスがしやすいだけでなく、大きめの荷物を載せる際にも便利です。
シフォンは2016年に登場し、現在の2代目モデルは2019年から販売されています。ダイハツからOEM供給を受けるモデルで、ベースとなっているのは「タント」シリーズです。
標準タイプのシフォンに加え、スポーティーな外観を持つ「シフォン カスタム」、さらにSUV風の雰囲気を取り入れた「シフォン トライ」もラインアップされています。
パワートレインについては、660ccの自然吸気エンジンを基本とし、シフォン カスタムにはターボエンジンも設定されています。さらにFFだけでなく4WDも選択できるため、使用する地域や走行環境に合わせて選びやすい構成です。
今回の改良で、まず注目したいのが運転支援機能の強化です。
従来から搭載されている「スマートアシスト」の衝突回避支援ブレーキについて、検知できる対象が拡大されました。
新たに横断中の自転車に加え、交差点を右折する際に向かってくる対向車、さらに交差点を右左折するときに横断する歩行者にも対応しています。
交差点はさまざまな方向から車両や歩行者が現れるため、こうした機能の強化は日常的な市街地走行で心強い存在となりそうです。
高速道路などでの移動をサポートする機能も改善されています。
全車速追従機能付きのACCでは、前方を走る車両を検知する距離と精度が向上。先行車の速度に合わせた加減速をより滑らかに行えるよう改良されています。
また、車線の中央を走行するようステアリング操作をサポートするLKCについても、作動中の車両のふらつきを抑える方向で調整されました。
買い物などの短距離移動だけでなく、高速道路を利用した遠出でもドライバーの負担を軽減しやすい仕様になっています。
外観にもさりげない変化が加えられています。
一部グレードでは、ドアミラーやドアハンドル、14インチアルミホイールにブラック塗装を採用。ボディにブラックのアクセントを加えることで、従来より引き締まった印象に仕上げられています。
特にシフォン トライでは、このブラック加飾が標準装備となっています。
標準モデルの「G」グレードでも、メーカーオプションとしてアクセントブラックを選択できます。
ボディカラーについても新しい組み合わせが追加され、「スムースグレーマイカメタリック」がモノトーンカラーとして設定されたほか、ブラックルーフとの2トーン仕様も用意されました。
さらに上級グレードにも変更があります。
シフォン カスタムの「RS」では、これまでオプション扱いだった「スマートクルーズパック」が標準装備となりました。
このパッケージには、ACCやLKCをはじめ、専用ディスプレイやステアリングスイッチ、ETCユニット、CTAなどが含まれています。
そして、ここで気になる価格です。
今回の改良を受けた新しいシフォンの販売価格は、149万6000円から217万8000円に設定されています。
大開口のスライドドアを備えた軽スーパーハイトワゴンでありながら、運転支援機能や快適装備を充実させ、さらにデザイン面でも選択肢を増やしたことが今回のポイントです。
シフォンは、単に室内が広いだけの軽自動車ではありません。乗り降りのしやすさ、荷物の扱いやすさ、日常での運転のしやすさなど、毎日の使い勝手を意識した設計が特徴です。
今回の一部改良では、その基本的な魅力を維持しながら、安全運転を支える機能をさらに充実させています。
149万円台から選べる価格帯も含め、普段使いしやすい軽自動車を探している人にとって、新しいシフォンは一度チェックしておきたいモデルといえるでしょう。
