舌がんを早く見つけるために自分でできることはあるのでしょうか。メディカルドック監修歯科医師が、舌がんのセルフチェック法を解説します。
歯科医師、歯学博士。2009年に鶴見大学歯学部を卒業後、口腔内科学・口腔外科学分野で臨床経験を積み、2015年に歯学博士号を取得。2014年に川崎ジンデンタルクリニック院長を経て、2019年に新橋ヘルシーライフデンタルクリニックを開設、現在も院長を務める。また、2023年より東京立川歯科衛生学院専門学校の兼任教員として教育にも従事。予防しかや口腔と全身の健康をテーマにラジオ出演や書籍の出版を通じて幅広く情報発信を行なっている。
「舌がん」とは?
舌がんとは、口腔がんという口腔内で発症するがんの中でも、およそ半数以上を占める舌にできる悪性腫瘍のことです。
舌がんができやすい場所
舌がんは、舌縁(ぜつえん)という舌の側縁にできることが多いです。
舌縁(舌の側面)
舌がんは、舌の横の部分にあたる舌縁に発生する頻度が非常に高いです。特に、奥歯に接している部分などは、歯との接触による刺激を日常的に受けやすいため、注意深く観察する必要があります。
舌がんのセルフチェック法
舌縁に注目
まずは鏡でご自身の舌を見て、白いできものやふくらみ、真っ赤な部分などがないかどうかを確認しましょう。特に、がんの場合には硬結(こうけつ)といって、コリコリとしたしこりのような状態になることが多いため、そのようなところがないかどうかもチェックしましょう。
舌の特に側縁の奥のほう(舌縁)が好発部位ですのでとくに注意しましょう。
「舌がんの場所」についてよくある質問
ここまで舌がんの場所などを紹介しました。ここでは「舌がんの場所」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
舌がんの見分け方について教えてください。
手塚 充樹(歯科医師)
初期の状態では医師・歯科医師でも見分けることは難しいため、ご自身だけで判断をすることは避けてください。前がん病変のような、視診だけでは見分けを付けることが難しい場合には生検(せいけん)といって、病変の一部を切除して病理組織検査というものを行うと確定診断をつけることができます。現在の状態が、がんになっているのか、もしくはがんに近い状態を呈しているのかがわかります。がんが進行してくると大きく増大して形が変わってきたり、がんの中心部が壊死(えし)してグジュグジュしてきたり、硬結(こうけつ)といって組織が硬くなったりします。
まとめ
以上、舌がんの概要についてお伝えしました。ご自身で「おや?」と気づくことも重要です。一方で、前がん病変や前がん状態などの今後がんに移行するかもしれないような、非常に病態があいまいな場合もありますのでご自身だけでの判断は控えましょう。また、がんの発症は生活習慣とも深く関連しますので、生活習慣で悪習慣と思われるものは正していくよう心掛けることをおすすめします。
「舌がん」と関連する病気
「舌がん」から医師が考えられる病気は5個ほどあります。
各病気の詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
転移や併発が懸念されるがん
肺がん
胃がん
食道がん喉頭がん咽頭がん
舌がんは進行すると転移する場合もあり、首のリンパ節や肺に転移することもあります。逆に、他臓器のがんが舌に転移することもあり得ます。
「舌がん」と関連する症状
「舌がん」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状の詳細についてはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
